りんごの搾りかすが石油の代替品に青森県発のスタートアップ企業であるappcycleは、青森県のりんごジュース製造過程で排出されるりんごの搾りかすなどの残渣をアップサイクルした、環境配慮型のバイオベースレザー「RINGO-TEX」を開発。これまで、特別塗装機のヘッドレストカバーへの採用・革小物のECサイトへの販売といったANAとの取り組みや、青森県弘前市内を走る循環EVバスの座席シートカバーへの採用などといった事例があり、革小物の自社ブランド「Golden Seed」も展開しています。まず、りんごの搾りかすに関する背景について藤巻さんは「青森はリンゴの名産地で、年間で45万トンぐらいりんごが採れる。ジュースにすると2万トン以上の残渣が出てしまうんですね。(それを)今までは飼料、肥料、加工食品にしていたんですけど、それでもやっぱり捨てたりしなければいけなくて、それを原料化することで合成皮革にする」と説明。この技術について「元々はヨーロッパから出てきた技術。それがシンガポールに入ってきて、我々がそれを見たときに国内でやっているところがなかったので、じゃありんごから始めようと」目をつけた藤巻さん。合成皮革は石油から生まれるため「石油の代替品」となり、「石油の使用量を減らしていく」というメリットもあります。スタジオにもバッグ、コースター、コインケースなどといった「RINGO-TEX」から生まれた小物をお持ちいただきましたが、すでに革製品として完成しておりりんごの香りはしません。しかし、素材が出来立ての時は「りんごの香りがするんですよ。アップルパイみたいな香りで、3か月ぐらいは続くんです」と藤巻さん。香りを楽しみたいというニーズもあるようで「それ(香りを楽しめる期間)をもっと1年、2年伸ばすように加工を強めているところです」とのこと。お茶、サトウキビ、米…さまざまな食材にも応用できるそんな「RINGO-TEX」の可能性を広げるべく、ブレストがスタート。まず番組ナビゲーター・中川安奈さんからは「革製品以外も作れるんですか」という質問が。すると、藤巻さんは「糸や布にする開発」もしているとのこと。この日番組の代打ナビゲーターとして出演した沙羅ジューストーさんからは、すでに開発されているレザーについて、自身が好きだというレザージャケットも作れるかという質問が。「実はもうサンプルを作っている。私、去年の(ジャケットが必要な季節の)秋に着てました」と藤巻さん。料理に関するグッズやスマートフォンのケースといったアイデアも話題に上がりながら、藤巻さんからは「今はりんごですけど、それ以外にも47都道府県のいろんな未利用資源を使おうという動きもしています。例えばお茶とか、サトウキビとか、米のもみ殻とか」という構想が明かされました。「そういうご当地の(素材を使った)レザーと、地元の企業と、J-WAVEさんのようなメディアと、一緒に何かエコシステムができれば面白い」というアイデアを披露してくれました。“創発ワード”は「すべての可能性をアップサイクル!!」「Morisawa Fonts NEW WAVE OF START UP」では、放送での内容を一言で“創発ワード”として総括し、お気に入りのフォントで表現してもらうSNSでの展開を実施しています。藤巻さんの“創発ワード”は「すべての可能性をアップサイクル!!」。フォントは「イダシェ」をセレクト。「我々は“誰も取り残さない社会”というのを目指している。人も物もことも、いろんなことをアップサイクルして新たな価値付けをして、いろんな人に届けていきたいと思っているので、そういった思いも込めて」と藤巻さん。出演企業と番組による“創発”を目指す「Morisawa Fonts NEW WAVE OF START UP」。この放送でのトークをきっかけに、「RINGO-TEX」の新たな“創発”事例も生まれるか?これからの展開もどうぞお楽しみに。