パナソニックが現地企業と手がける乾電池リサイクル事業この日の「SYNCREATE」は、番組ナビゲーター・川田十夢さんも登壇したデザインとビジネスが融合する祭典「SYNC Design & Innovation in SITE 2026」(タイ・バンコクで開催)の舞台裏など、タイをフィーチャー。そこで当コーナーでは、日本企業とタイ企業の最新“創発”事例を教えてもらうべく、タイで日本語のビジネスメディア「THAIBIZ」を展開しているガンタトーンさんに出演いただきました。事例の一つ目は、タイ国内での乾電池について約80%のマーケットシェアを占めるというパナソニック エナジーと、タイの大手財閥CPグループ(CP All)による創発。CP Allは現地でコンビニエンスストアのセブン-イレブンを展開しており、店頭に使用済み乾電池回収ボックスを置きリサイクルを促進している取り組みです。ガンタトーンさんは日本での在住経験も長く、日本では「乾電池って分けて捨てるじゃないですか」という一方、「タイに戻って同じように分けて捨てようとしたら、結局他のゴミと一緒になっちゃうんです。それをちゃんと分けて廃棄して、それをまたリサイクルするという取り組みをこの2社が始めています」と解説。乾電池をリサイクルすると「鉄や亜鉛などいろいろ(な素材が)取れる」といいますが、タイでは「自治体がちゃんと分別、リサイクルできなかった」背景の中、この2社の取り組みではまず2023年にセブン-イレブン31店舗に回収ボックスを設置。最初は「レシートをいっぱい入れられる」などの状況もあったそうですが、「どんどん改良して」2024年には1000店舗での設置が実現。「最初は学生など若い世代、環境意識の高い層に向けて実証(実験を)やったそうで、それがうまく今回り始めている」と評します。NTTドコモが手がける日本のコンテンツ展開事例の二つ目は、NTTドコモと、タイの通信大手トゥルー・コーポレーション傘下のトゥルービジョンズ・グループによる、タイでの日本の放送コンテンツ提供に関する戦略的パートナーシップの締結。これにより、タイの映像配信プラットフォーム「TrueVisions NOW」に「Lemino Japanese Collection」という日本の実写放送コンテンツを提供するチャンネルが出来たという事例です。「つまり、タイ人が普段から見ている映像配信プラットフォームで、日本の(コンテンツに)字幕を乗せて、タイの人にいっぱい見られるということになります」とガンタトーンさん。コンテンツ提供にはテレビ局から制作会社まで76社が参画。ガンタトーンさんは「垣根を越えて、オールジャパンで発信しようというのもうれしいですね」と語ります。現地では「いっとき、海外に(日本のコンテンツを)販売するという方法をしよう」という動きがあるも「なかなかうまくいかなかった」そう。しかし「今回はドコモさんがまとめてプラットフォームに配信するという、非常に画期的な取り組み。日本のコンテンツはとてもクオリティ高いのに今までは(個別に)売り買いをしないと見られなかったのが、タイで最大級の通信会社(との取り組み)なので、これは一気に(日本のコンテンツの)認知度が広まっていきそうだなと期待しています」とガンタトーンさん。さらに話題はタイのエンタメと日本のエンタメ、それぞれの特徴について。「タイは非日常的なストーリーを作るのがうまいと思います。日本は、日常を美しく映し出すことにすごく長けてると思います。さりげないワンシーンとか、さりげない生活感をすごくきれいに収めてるなって、いつも見ながら思いますね」とガンタトーンさんは語ります。また今回の「SYNCREATE」では番組スタッフもタイに出張しており、取材先としてのおすすめスポットについても質問。すると、バンコクにあるショッピングモール「サイアム・パラゴン」内の「NEXTOPIA」という、メタバースや未来のライフスタイルを体感できる空間を紹介してくれました。“創発ワード”は「文明の融合」「Morisawa Fonts NEW WAVE OF START UP」では、放送での内容を一言で“創発ワード”として総括し、お気に入りのフォントで表現してもらうSNSでの展開を実施しています。ガンタトーンさんの“創発ワード”は「文明の融合」。フォントは「TB新聞見出ゴシック」をセレクト。「(タイは)歴史上国境もすごく移動して(国土が)小さくなったり大きくなったりしているんですけど、いろんな民族の人たちが混ざり合って融合してタイという国ができた。(今回の事例のように)各国の文明がさらに融合して新しい創発が生まれると僕はすごく思っています。だからビジネス、売り買いだけじゃなくて、お互いの文明やお互いがいいなと思った民族同士が新しいものをどんどん作っていく。そういうふうに僕はすごく考えてます」とタイの“創発”が生まれる土壌について語ってくれました。