連載「拡張の教科書」がスタートしたきっかけは?『サウンド&レコーディング・マガジン』は、日本を代表する音楽制作・音響技術の専門誌。編集長の辻󠄀さんに登場いただいたのは、放送当日の7月24日(金)に発売となった『サウンド&レコーディング・マガジン』の2026年9月号より、番組ナビゲーター・川田十夢さんの連載「拡張の教科書」がスタートしたことがきっかけ。生成AIを駆使しハイペースで自身名義の新曲のリリースを続けている川田さん。『鉱脈』『水脈』など多数の再生回数を記録している楽曲が生まれたり、Mr.Children『産声』のMV制作に携わったりと、楽曲・映像両面での活躍の場を広げています。楽曲について「どうやって作ってるんですか?」と「すごく聞かれるんです」と川田さん。その手法を「どこかで明らかにします」と言っていた中「本当にタイミングよく『サンレコ』さんが(連載を始めるという)創発の話をしてくれたので始まった」と連載開始の経緯を説明。辻󠄀さんは川田さんの作品に触れたきっかけとして、自身の「元上司の編集者」の方が「ずっと川田さんのことを注目していて、著書を読んだり音楽を聴いたりしていて」という点を挙げ、「『AIを使っていますよ』と公言するミュージシャンも最近までかなり少なかった。使っていると言ったらいけないぐらいの風潮・ムードがあったような気がするんですね。その中で川田さんは駆使していますよと“大公言”し、そして、一週間に一回リリースしているというその勢い。その二つの特徴から、是非、最先端の音楽技術を取り上げている『サンレコ』で(その制作の手法について)披露していただきたいとオファー差し上げた」と、連載開始の経緯を解説します。連載を起点にした展開の広がりここから、連載が始まったことによる“創発”の可能性をブレスト。川田さんは「『サンレコ』の特集ともリンクコーデしてもいいな」と、『サウンド&レコーディング・マガジン』2026年9月号が「懐かしくて、新しいカセット・テープ再発見。」と題した特集であることに触れ、「テープは僕も思いがある」と特集と連動した展開の可能性を探ります。さらに「(自社で)場所を持ってますよね?」と、株式会社リットーミュージックがJR御茶ノ水駅から徒歩2分の場所に設けている「御茶ノ水RITTOR BASE」についても言及。「ライブができたり配信できたり」(辻󠄀さん)というこの場所でのイベントを川田さんは提案。「『川田さんにAIを使った作り方を教わりたい』とミュージシャンや映像作家から言われる。その場で学んでその場で発表するライブコーディングみたいな過程を、お客さんも一緒に体験するということをやりませんか?と複数の人から言われていて」といいます。川田さんが「ライブコーディングという文化が僕らプログラマーの中にはある。その場でグラフィカルなものまで作れるんだけど、さらに映像まで作れたら面白い。ミュージシャンであれば人前でギターを弾く、音を再現することがライブだけど、僕にとってのライブはその場で作ることかなと思っていて」と語ると、番組ナビゲーター・中川安奈さんは「ジャズはそういうライブ感があるイメージがある」と想起。辻󠄀さんも「ジャズのインプロビゼーション(即興)と近いですかね」とイメージを膨らませます。川田さんからは、雑誌との創発という点をふまえ「その場で記事を書く」「ライブ連載」というアイデアも挙がりました。“創発ワード”は「リンクコーデ」「Morisawa Fonts NEW WAVE OF START UP」では、放送での内容を一言で“創発ワード”として総括し、お気に入りのフォントで表現してもらうSNSでの展開を実施しています。辻󠄀さんの“創発ワード”は「リンクコーデ」。フォントは「ぺんぱる」をセレクトしました。「ただ(誌面に連載を)載せるだけじゃなくて、リアルイベントで掛け合わせたり、違うアウトプットの方向でどんどん膨らませていければ」と辻󠄀さんは多様なアウトプットとの“リンク”をイメージしているよう。川田さんも「『拡張の教科書』もやがて本にしたいんですけど、せっかくなので『サンレコ』に出てくるようなアーティストとも生成AIについて会話したり、特集号にはそのアーティストと僕が会話するページもあったり、レクチャーしてもいいな」という連載ページだけにとどまらないアイデアを語ります。すると辻󠄀さんからは「登場してくださるアーティストの楽曲をAIでリミックスする」という案も。出演企業と番組による“創発”を目指す「Morisawa Fonts NEW WAVE OF START UP」。この放送でのトークをきっかけに、連載「拡張の教科書」からのさらなる広がりも生まれるか?これからの展開もどうぞお楽しみに。