美術館のコレクションのデジタルアーカイブも「残して伝えるだけではない"活用できる" 3Dデジタルアーカイブ」を掲げ、盆栽の3Dデジタルアーカイブ制作を手がけるBONSAIENCE。盆栽は近年国内外で人気が高まっており、小山さんも「最近は若い人にも人気で、すごく盆栽好きな人が増えてますね」と実感している様子。番組ナビゲーター・中川安奈さんは、Netflixで配信のリアリティ番組『ラヴ上等』にも盆栽業を営む出演者(「タックル」こと津田祥さん)がいることに触れ、「若い人たちの身近にあるものになってきている」と感じているそう。海外での盆栽人気について、小山さんは「海外で盆栽を育てたり、日本に盆栽を見に来られる方も増えています。日本の盆栽園に弟子入りされる海外の方も増えているんですよ」と解説。日本の伝統や文化の人気が増す中「盆栽というのは日本の伝統を代表する一つ。盆栽は間であったり、空間みたいなものも大事にする。“引き算的な考え方”というのはやっぱり日本ならではなのかなとは思います」とのこと。そんな中、BONSAIENCEが取り組む盆栽の3Dデジタルアーカイブ化。「高精度な3D化技術を使って、盆栽をきれいに3D化して、3Dのモデルを作成しています。従来では難しかった葉や枝の細部までリアルに表現することができて、さいたま市の大宮を拠点に活動しております」と自社について説明した小山さん。大宮が「盆栽の聖地と言われる場所」であることに触れ、その大宮にある「さいたま市大宮盆栽美術館」とのコラボレーションで、美術館が所蔵する盆栽をデジタルアーカイブ化した取り組みについても紹介しました。“盆栽のフィンガープリント”の研究を進める盆栽を取り巻く社会課題として「盗難」を挙げた小山さん。「盆栽が盗まれて、その盗まれた盆栽が、巡り巡ってまた二次流通の場に戻ってくることがよくあるんです。育てた人は自分の盆栽だと絶対分かるんですけど、盗まれた盆栽を見ても『これが自分の盆栽だ』と言う手段がなくて、泣き寝入りするしかない。こういう問題が多発しています。我々はこの盆栽盗難という大きい課題を、技術を使って解決したい」と語ります。 そこで「3D(モデル)になった盆栽から、盆栽の枝がどのように曲がっているか・どのようにつながっているかという盆栽を識別する情報を抽出して、“盆栽のフィンガープリント”、デジタル指紋みたいなものを作ろうと今研究を進めています」とのこと。番組ナビゲーター・川田十夢さんは「僕はARを専門にやっているんですけど、盆栽みたいなスケールのものをデジタルスキャンするのがまず難しかったですよね。それをちゃんと3Dとして持てるというのはすごい強み。技術も裏付けがちゃんとしているから、フィンガープリントとかもできるんだろうなと思います。そのデータをすごく(たくさん)学習したら、盆栽のシミュレーターとかも作れそうですね」「最近『Steam』とかいろんなプラットフォームでゲームを配信できる。盆栽って一回ちょっと切り落とすじゃないですか。それで(切り落として)失敗したと思っても、そのダメージが修復するのが結構かかるけど、(シミュレーターで)簡単にリセットできたりゲーム感覚で盆栽をプレイできたら、もっとプレーヤーが増えそうな気もします」と、盆栽のデータが集まると実現が見込めるアイデアを披露。すると「実際にそういうアイデアも出てきている」と小山さん。“盆栽のフィンガープリント”を実現するために必要なのがデータの数。「とにかく盆栽のデータを世界で一番集めようという活動を今進めています」と、現在の展開について語りました。“創発ワード”は「盆栽×サイエンスで、盆栽をより身近に、より楽しく。」「Morisawa Fonts NEW WAVE OF START UP」では、放送での内容を一言で“創発ワード”として総括し、お気に入りのフォントで表現してもらうSNSでの展開を実施しています。小山さんの“創発ワード”は、「盆栽×サイエンスで、盆栽をより身近に、より楽しく。」。フォントは「霞白藤」をセレクトしました。小山さんは、「(自分が作った盆栽との)同一の証明みたいなものが難しかったのを、フィンガープリントや科学の力で、今(盗難などで)苦しんでいる方々を助けたいという思いがあります」と、改めて自社の事業を通して実現していきたいことについて触れました。出演企業と番組による“創発”を目指す「Morisawa Fonts NEW WAVE OF START UP」。この放送でのトークをきっかけに、BONSAIENCEによる新たな展開は生まれるか?これからの展開もどうぞお楽しみに。