11月1日(金)は、「子育てがラクになるノウハウ」を集めた書籍『育児ハック』が話題のライター・ヨッピーさんが登場。今回の放送では、この書籍の執筆への思いや、ヨッピーさんのライターとしての矜持や原動力についてお話しを伺いました。▼目次ライターは翻訳者に近い身体を張った記事から社会問題を扱った記事まで、これまでさまざまな記事を執筆しているヨッピーさん。その記事の特徴について、番組ナビゲーター・川田十夢さんは「各記事が面白くて、ゲラゲラ笑いながら読めるし、それでいて情報量がちゃんとある」とその特徴を表現。一番好きな記事としては「ゲーム上でも市長はちゃんと市政をできるのか」(川田さん)という、Webメディア「オモコロ」に掲載された『市長って本当にシムシティが上手いの? 千葉市長とガチンコ勝負してみた』という記事を挙げました。 「机の上でやっている話ではなくて、ちゃんと実証しているから信憑性がありますよね」「行動とか記事はすごく信憑性がある人だなと思っていて。ヨッピーの記事はしっかり味がする」と川田さん。さらにライターとしての矜持を聞くと、「作家さんは自分のことを書くんです。エッセイだったり、自分の中にある物語を書いて出すのが仕事で、ライターは他人のことを書くんですよね。他の人が喋っているのをわかりやすく噛み砕いて世に出すという、翻訳者にちょっと近くて、僕はそれが好きなんです」とヨッピーさん。 「自分自身にはあまり興味はないけれど世の中には興味があることがたくさんあって、もうちょっとこうしたらわかりやすいのにな、と思うようなことを仕事にしている。自分には向いているなと思う」と語りました。夫妻とも「結構元気」 自身が実践する育児の分担一方で書籍『育児ハック』では、ヨッピーさんが他人ではなく「自分のこと」を書いている点に言及した川田さん。「あれは“怒り”が原動力なんですよ。子供が生まれる前にSNSを見ていると、産後うつとか、『子育ては地獄ぞ!』みたいなことを言っている人をすごく見ていたんです。怖いじゃないですか。これはちゃんと迎え撃つ体制をとらなければと、育児本を多分10冊ぐらい読んだんです。(さらに)先輩パパ・ママにも色々聞いていると(育児は)“体力バカ”ほどできるんですよ」とヨッピーさん。「土日寝ていないと回復しません、という人は疲れちゃうので大変じゃないですか。だから、ジョギングするべきなんですよ。妊娠中の女性だったらウォーキングでもいいんですけど、お医者さんと相談しながら軽い運動を続けておいた方がよくて。なのに、育児本にはそういうことが一個も書いていなかったんです。なんでそれがないんだ?という」と“怒り”の正体を解説。そういった体力面や、睡眠、夫婦での分担など、自身で試行錯誤を進めていくうちに「本書けるじゃん」と思ったそう。「(さまざまな記事でも)入念な下調べがしてありますもんね。育児本についても下調べがすごい。それ(下調べ)が信頼できる人が書いた」と川田さん。そして「気が楽になるところもあるな、あの本を読んでいると。親はこうでなければいけないというような十字架を貼り付けられていたのを、『これはこういう方法があるよ』とか、具体的に示してますよね」と続けます。そんな川田さんが書籍の中で一番いいな、と思った内容は「育児の一つ一つはそんなに大変じゃない。それがずっと、シンプルなことだけど連続的に続くのがしんどいという指摘」だそう。「そしてそれをドライブに例えていて、夫が運転していて、奥さんが助手席に座っている時に『疲れたでしょ?ウインカーだけ出してあげるわ』と言われても、(運転している夫は)『いや、運転変わってくれ』ってなる。それに近いことが夫婦間で連続的にあるってことですよね」と川田さん。ヨッピーさんは「オムツを変えただけでイクメン面するのに怒っている人がいるっていうのはそういうことですよね」と続け、「だから、我が家は割と初期にこのことに気づいて、一人でできることを二人でやるのはやめようって言って。初めての子供だし、二人がかりでなんでもやりたいんですよ。でもそういうのはやめようと」。「僕がもしお風呂に入れているんだったら、君は好きな本を読んでいるほうがいいし、という交代のやり方を進めました」と実体験を明かします。「そうしたら、結構、僕も奥さんも元気にやってまして。もちろん赤ちゃんの特性に左右されるので、どうしても泣き止まないっていうこともあるけど、交代で育児を行うことで、そこまで大変じゃなかったと思えるぐらいになりました」執筆の原動力となる“怒り”「Morisawa Fonts ROAD TO INNOVATION」では、ゲストに「自分自身の考えを自ら切り取る言葉」を訊ね、その言葉を、ゲストお気に入りのフォントとともに紹介しています。ヨッピーさんが自身を切り取った言葉は「激怒」 。トークの中盤でも登場した“怒り”を表現した言葉。「何かに怒っていて物を書いていると30,000字の原稿が5時間ぐらいで書けたとか、怒っている時が仕事が捗る」というヨッピーさん。書籍『育児ハック』についても「何でこれが世の中にないんだろう。絶対これ大事なことなのに、と思って、半分怒りながら書いていたり、そういうのが原動力になっている気がします」と改めて言及しました。そして選んだフォントは、「ぶらっしゅ」です。PODCAST配信中 | 川田十夢×ヨッピー本記事の放送回をディレクターズカットでお聴きいただけます。%3Ciframe%20src%3D%22https%3A%2F%2Fplayer.sonicbowl.cloud%2Fepisode%2F6b9f0901-2329-4fb1-8ce8-149af75cc66d%2F%22%20allow%3D%22autoplay%3B%20clipboard-write%3B%20encrypted-media%3B%20fullscreen%3B%20picture-in-picture%22%20height%3D%22240%22%20width%3D%22100%25%22%20style%3D%22border%3A0%22%3E%3C%2Fiframe%3E