12月20日(金)は、11月20日にファーストアルバム「REAL POP」をリリースしたAile The Shotaさんが1年振りに登場。「どんな1年でしたか」と尋ねるナビゲーター・川田十夢さんに、今年1年間の活動について、Aile The Shotaさん自身の言葉で振り返っていただきました。▼目次DREAMS COME TRUEの楽曲をカバー「Aile The Shotaが世に示していくもの、存在、アイデンティティみたいなものの再認識と、人間としても価値観のアップデートがすごくできた1年だった」というAile The Shotaさん。「人生単位で結構ターニングポイントな年だったなと思います」とのこと。最初の話題はアルバム「REAL POP」に収録された、DREAMS COME TRUE「空を読む」カバーについて。DREAMS COME TRUEとAile The Shotaさんが、「J-WAVE INNOVATION WORLD FESTA(イノフェス)」を通してつながったという経緯もあり、「アツいよね」と川田さんがコメント。Aile The Shotaさんもこのカバーについては「夢みたいな話」だといいます。これまでカバー曲を収録したことはなかったものの、自身は「J-POPルーツなので」「清水翔太さんや徳永英明さんのカバーアルバムを聴いて育った」「いつか絶対、音楽をやる上で(カバーを)やりたいな」と思っていたそう。 「(自分の中で)ポップスというものが見えたときに、『カバー1曲やろうか』という話になって。迷わずドリカムの曲がいいですと、マサさん(DREAMS COME TRUEの中村正人)、ドリカムチームに連絡させていただいて、直接OKをいただいて」とその経緯を振り返り、「ドリカムにオフィシャルでカバーOKもらえてる状態で歌うんだという、幸せと責任みたいなものをすごく感じました」とAile The Shotaさん。「母の影響でずっとドリカムを聴いてて、『何度でも』とかは、人生の中で救われた曲だったりする」「好きな曲がいっぱいある」という中で、「Aile The Shotaが、Aile The Shotaの言葉に変換して歌いたい歌詞ってなんだろう?となったときに、(歌詞の)『どうして空を見上げてるんだろう?』という部分は歌いたいって思って」と、『空を読む』を選んだといいます。レコーディングにあたっては、「改めてすごく聴き込んで、(吉田)美和さんのボーカルを全部(自分の中に)入れてから、自分の鳴りにする、みたいなことをすごくやりました」とのこと。空を見ることは普段から多いというAile The Shotaさん。「写真を撮ったり、心と空のリンクした感じを歌詞で描くことが多いので。美和さんの言葉をお借りして、メロディをお借りして、結構原曲に忠実に、でもちょっとローファイっぽく、Aile The Shotaにフィットするような音源を作って」カバー。 原曲は、2005年リリースのシングル「何度でも」のカップリング曲として、2006年リリースのアルバム「THE LOVE ROCKS」にもアルバムバージョンとして収録されており、「当時の音感も残しつつ」、「当時もすごくR&Bの音、今鳴っててもおかしくないものだったりするので、それをより今っぽく、Aile The Shotaっぽく、ちょっとアレンジしてやりました」と振り返ってくれました。 シンガポールのR&Bトリオ brb.との共作を振り返って川田さんはAile The Shotaさんの「音楽的探究」として、アルバム収録曲のみにとどまらずAile The Shotaさんの印象に残った2024年の様々な楽曲について質問。まず「これカッコよかったな」と川田さんが挙げたのは、シンガポールのR&Bトリオ brb. と共に制作した「jelly」。これは「作ったのは去年とかかな。brb.が日本来てるときに『遊ぼう』って。brb.側が僕らのことを事務所ごとチェックしてくれていて」という経緯だそう。「バンドサウンドみたいなこととのセッションも軽やかにやってるな」という川田さんの印象に対し、「そうですね。でも基本ヒップホップマナーというかトラックメイクな感じで、1日でできちゃう感じ、僕もすごい好きな制作の感じ。バーって歌詞書いてメロディー書いて、みたいな。めっちゃ楽しい。超いい人たちで、3人ともマジ最高なので」とAile The Shotaさん。BMSGのアーティストのマイクリレー 続いて川田さんが「カッコよかった」と挙げた楽曲は、「Villains feat. edhiii boi, Novel Core」。Aile The Shotaさんが所属する事務所・BMSGのアーティストのマイクリレーが実現した楽曲です。「『Pandora』という曲で(プロデューサーの)Yohji Igarashiくんと初めてセッションして、その曲をライブでやったときの力強さみたいなものを考えたときに、もう1曲、あの流れでやれる曲作りたいな」という発想から実現。そこに、事務所の仲間であるedhiii boiさん、Novel Coreさんを呼び、「なんかヤベぇのやろうか」「『Pandora』アップデート版やろうか」と、「自分の引き出しを増やしました」とのこと。この制作当時は「僕のアンダーグラウンド、出てきた場所により立ち返るEPを作ろうという時期」だったそうで、「(その期間でリリースした)EP5枚でいろんなプロデューサーとセッションして引き出しを増やしていく、自分を相手に乗せたときに自分自身を自覚するみたいなことをやってきたので。めちゃくちゃ自分の解像度が上がりましたね」と、アルバム「REAL POP」リリースの前段階となった時期を振り返りました。 BMSG POSSEの一員としての活動Aile The Shotaさんは、SKY-HIさん、Novel Coreさん、edhiii boiさん、REIKOさんという、BMSG所属のメンバーで結成されたクリエイティブ集団・BMSG POSSEの一員としても活動しています。ちなみにSKY-HIさんはBMSGの代表取締役CEO。川田さんは「どういう感覚なんですか。社長と組むというのは」と質問。「普段から事務所の中でも一番話すぐらい」「社長とかNovel Coreとかがやっぱりよく一緒にいる」と普段の様子を明かしたAile The Shotaさん。「基本的にはPOSSEのメンバーは普段1人(ソロ)なので、会って喋ることも多い」ため「自然発生な感じで、ようやくこの活動に名前がついたぐらい」「個がそれぞれ頑張ってきて、それを持ち寄って爆発させるだけ」といいます。今月12月にはBMSG POSSE名義で、オムニバスアルバム「TYOISM Vol.1」もリリースし、「今回の作品に関してはSKY-HIが先導を切ってくれて、SKY-HIがいろんなプロデューサーとセッションして作ってきてくれたトラックを持って帰ってきてくれて」といい、「1枚目のこのアルバムは、軸は社長だったなっていう感じがしますね」とAile The Shotaさん。「この感じがごく自然なのがBMSGらしいなと思いますし、POSSE含めて、相変わらず(事務所所属メンバーが)嘘みたいに仲がいいので」。BMSG所属のグループ・BE:FIRSTやMAZZELのメンバーも含め「すごい柔軟にやれる、みんなが『これやっといた方がいいよね』みたいなことをできる場所が生まれた感じ」と捉えているそう。こういった様々な活動を経て「Aile The Shotaがやるべきこと、やりたいことが見えたからこそ、“アーティスト”、“オーガナイザー”、“プロデューサー”、“よりアンダーグラウンドカルチャーにフォーカスする何か”みたいなものを、自分の中でしっかりフォルダ分け出来てる」とAile The Shotaさん。「しっかりプランを立てた上で、いいイレギュラーがめっちゃ起こると思う」と来年の展望を語りました。 「結局みんな俺のこと好きでしょ?」というマインドで「Morisawa Fonts ROAD TO INNOVATION」では、ゲストに「自分自身の考えを自ら切り取る言葉」を訊ね、その言葉を、ゲストお気に入りのフォントとともに紹介しています。そこでAile The Shotaさんにどんな言葉にするか聞くと、「(アルバム)『REAL POP』がまさにそれで、本質的で大衆的である、というのが正確な切り取りなんですけど」としつつ「せっかくフォントも色々あるので」と、手元にある数々のフォントのサンプルを踏まえて「こうありたい」というマインドを表現した一言「結局みんな俺のこと好きでしょ?」と自身を切り取り。 動画編集をすることもあるというAile The Shotaさんは、「今手元にめっちゃフォントあって、これめっちゃ楽しい」と、「レコードディグってるみたいな感じで」数々のサンプルから選んだフォントは「かわいいやつで」と、「くろまめ」。「僕はあまり自信ないタイプ、でも性格がポップだったりするので、来年はそういたいなと。そのマインドで、嫌われることを恐れずに」とし、「『Villains』のような、強気な楽曲ではこのようなことを言えても、普段は言えないタイプなので、ちょっとフォントの力を借りて」とこの一言に込めた意図を語りました。 自身の性格に関連して「REAL POP」に収録の楽曲「Foolish (Prod. Taka Perry)」を挙げ、「“超自分のこと”だったんですけど、『雨の日も 風の日でも 笑顔で空気を読んでる』みたいなリリックとかは、僕だけの感覚じゃないなというか。日本人の空気を読める感じ、特殊じゃないですか。そういうものと向き合いながら、日本をより元気にできる曲作りたいなと思います」。「これまでの自分の人生のインプット、人間的なインプットと音楽的なインプットの織り混ざりで今の僕ができてると思うので、まさにドリカムも含めて、いろんなルーツに感謝してる状態、正直な音楽が今のAile The Shotaの音なので、僕が好きなものを作ってる感じですね」と今の充実した状態を語ってくれました。PODCAST | 川田十夢×Aile The Shota本記事の放送回をディレクターズカットでお聴きいただけます。%3Ciframe%20src%3D%22https%3A%2F%2Fplayer.sonicbowl.cloud%2Fepisode%2F47c0fa88-8e1a-4784-9efd-6d86162c0bd0%2F%22%20allow%3D%22autoplay%3B%20clipboard-write%3B%20encrypted-media%3B%20fullscreen%3B%20picture-in-picture%22%20height%3D%22240%22%20width%3D%22100%25%22%20style%3D%22border%3A0%22%3E%3C%2Fiframe%3E