1月31日(金)は、2003年生まれの音楽家・諭吉佳作/menさんが登場。シンガーソングライターとして自身名義での楽曲リリースに加え、でんぱ組.incなどへの楽曲提供の実績も。中学・高校時代から楽曲制作のキャリアを積んでいる諭吉佳作/menさんのものづくりへの考え方や、原体験に迫りました。▼目次川田十夢さんが「古くからフォロー」し注目していた存在諭吉佳作/menさんの音源未発表(ミュージックビデオのみ公開)曲「Q」をOAしたあと、「通りすがりの天才」こと番組ナビゲーターの川田十夢さんは、「天才が天才をお迎えするという機会に恵まれています」と諭吉佳作/menさんを紹介。途中でテンポが変わる「Q」の楽曲構成について「どうやって作ったの?」と質問します。すると「テンポ変えるのは結構ちょくちょくやっていて。なんかやりたくなっちゃうんですよね。この曲は結構一番大げさぐらいにやっているかもしれないです」と諭吉佳作/menさん。%3Ciframe%20width%3D%22720%22%20height%3D%22405%22%20src%3D%22https%3A%2F%2Fwww.youtube.com%2Fembed%2F0ZQ64IDNEiY%3Fsi%3Dd1KZGnfSGIBManDD%22%20title%3D%22YouTube%20video%20player%22%20frameborder%3D%220%22%20allow%3D%22accelerometer%3B%20autoplay%3B%20clipboard-write%3B%20encrypted-media%3B%20gyroscope%3B%20picture-in-picture%3B%20web-share%22%20referrerpolicy%3D%22strict-origin-when-cross-origin%22%20allowfullscreen%3D%22%22%3E%3C%2Fiframe%3E川田さんはX(旧Twitter)で諭吉佳作/menさんをシンガーソングライターと知らずに「古くからフォローしていた」とのことで、「何か変なことを投稿してたんですよ。すごい若いって知らなくて、面白いことを書くなと思って」「だから音楽もやってるんだ、みたいな」とXを通して知った当初の印象を語ります。「若くしてフォロワーもいるし、メジャーデビューもされたし、社会と接続されているという感覚はあるものですか?」と聞くと、諭吉佳作/menさんは「どうなんですかね…音楽でも、音楽じゃなくても、社会性はないほう。だから逆にネット上とかで何か物言ってる感じに見えてたかもしれないです」「社会に属してる感覚はそんなになくて」と明かします。iPhoneのGarageBandで楽曲制作シンガーソングライターという存在について、川田さんは「時代が時代だったら大規模なオーディションみたいなのがあって、そういうのに出て、すごい揉まれていくイメージがやっぱり一方であって。スルっとステージにいなかったですか?」と、デビューに至るまでの過程について聞くと、「それは自分の感覚としてもそうですね」と諭吉佳作/menさん。「自分から行動しようって思ったときはあったんですけど、とはいえ、何かそこから流れるように、自分でよくわからないままに...というところは結構多かったです」「自分から行動しようって思った時」については、「地元のラジオ局の、オーディションという名前ではあるものに出てみた」ことが初めのきっかけだったと明かします。「それって(何かの曲を)カバーしたの?」と川田さんが聞くと、「その時はオリジナル曲で、時期は中学2年の終わり頃ですかね」とのこと。「作詞作曲みたいなことは前からやってたんですけど、その時にiPhoneでGarageBandを触り始めて、そこからですね。」と当時を振り返る諭吉佳作/menさん。川田さんが「iPhoneのGarageBandってさ、PCと比べるとトラックは細くない?」と聞くと、「そのときは全然比べるものがなくて、それが自分にとって当たり前だったんで、何をやるにも初めてだったので、他のものと比べて不便とかも思わないですし、新しいゲームを始める...みたいな(感じで)やっていました」といいます。「作ること」が好きだったそのエピソードを聞き、「もしかして...天才なんじゃないですか?」と川田さん。「ソフトウェアを触る前はどんなお子さんだったんですか?」と、諭吉佳作/menさんの幼少期を掘り下げます。「何かと『作ること』は好きだったんですよね。授業でも作文が全然苦じゃなかったし、図工も好きだったので、何かしら作るっていうこと自体が好きで」「音楽が好きというのもあったんですけど、何かものづくりが好きっていうものの延長で音楽を作り始めた」と諭吉佳作/menさん。それに対して「(小学校で、)教科としてはそれって国語と音楽だと思うんだけど、学校って何かを作るってところまではフォローしないじゃない。それを自分の時間の中で始めたってことなの?」と川田さんが聞くと、諭吉佳作/menさんは「学校には結構行けてなくて、小学校4年ぐらいから不登校だったんですよ。だからもうその時点で、社会にいて自分のアイデンティティを確立することが難しかったんですよね」ということも明かしました。自らの楽曲と提供楽曲川田さんからは「今この曲を出したら、リスナーはどう聴くんだろうとか考えるんですか?」との質問も。「楽曲について、剛速球投げてんな、というイメージがあるんですよ」 それに対して諭吉佳作/menさんは、「自分が好きじゃないとやっぱり作れないし、他の人がやってくれるであろうということは、別に自分がやる必要ないというのもある」「たくさんの人がいいと言ってくれるものを作ろうと思ったら、それがもっと上手にできる人が多分いるわけだから」と前置きをして、「自分が自分として作った曲を、好いてくれる人がいるかもしれない、と考えてやる方が意味はあるかな」と語りました。一方ではでんぱ組.incなどアイドルやアーティストへの楽曲提供の実績も。「アイドルの方々ってやっぱり売れることを目標にしてる人たちでしょ。そういう時は何かチューニングをしたんですか」と、自身名義の楽曲との違いを聞くと、「形式的なところで言うと、編曲は手伝っていただいたり完全におまかせしたいっていうのがあって、そこでパッケージングされてる部分はもちろんあると思うんですけど、あんまり何か売れるみたいなことは...(考えていない)。そもそも自分に頼んでいる時点で、あまりそういう目線では頼まれてないっていうこともわかっているし、そのとき(制作当時)中学生だったので」と振り返ります。%3Ciframe%20width%3D%22720%22%20height%3D%22405%22%20src%3D%22https%3A%2F%2Fwww.youtube.com%2Fembed%2FzFAgG0HIvWo%3Fsi%3DCL3S_JjHk0-sk9Md%22%20title%3D%22YouTube%20video%20player%22%20frameborder%3D%220%22%20allow%3D%22accelerometer%3B%20autoplay%3B%20clipboard-write%3B%20encrypted-media%3B%20gyroscope%3B%20picture-in-picture%3B%20web-share%22%20referrerpolicy%3D%22strict-origin-when-cross-origin%22%20allowfullscreen%3D%22%22%3E%3C%2Fiframe%3E「何でも作りたい」映像制作も行う「『Q』のミュージックビデオは自分で作ったんでしょ?」(川田さん)と、映像の作り方についてのトークも。「そうですね、YouTubeに最近上げてるのは全部自分で作っています」「なんか何でも作りたいというのが根底にある」と諭吉佳作/menさん。川田さんは「映像に関しても何か技術とかじゃなくて、自分で発見したトリックみたいのをやってるよね。あと、色彩・色がすごく計算されてると感じました」「1枚絵に切り取っても綺麗なものになってるなっていうほど、印象がある。ジャケットを切り取ってるというか、ちゃんと音の世界をどこから切りとってもできるように。(作曲者)本人が作るとこうなるのかというのがありました」と諭吉佳作/menさんの手がける映像の特徴について解説しました。2025年の活動については「2024年は『YouTubeに自分の曲上げて』みたいな感じだったので、もうちょっと何か一歩踏み出せるといいなとは思っています」と諭吉佳作/menさん。さらに放送では、諭吉佳作/menさんがApple Musicでアートワークを見たことをきっかけにハマったというBUCK-TICKの話題でも盛り上がりました。自身を切り取った一言は「そうでなければ!」「Morisawa Fonts ROAD TO INNOVATION」では、ゲストに「自分自身の考えを自ら切り取る言葉」を訊ね、その言葉を、ゲストお気に入りのフォントとともに紹介しています。自身を切り取った一言は、「すごい悩んだ」上で「そうでなければ!」とした諭吉佳作/menさん。「勇ましめな」と選んだフォントは「辻風」。「そうでなければというのは、何か良し悪しどっちものニュアンスがあって。例えば『こうでなければいけない』みたいなこだわりが強い部分があるので、そういうものもそうだし、何か過去のことで後悔したりして『こういう風なことじゃなかったら、もっとこうだったのにな』とか思うこともあったり。逆に因果みたいなことで言うと、例えばBUCK-TICKを好きって言って、今日ここに来てるっていうのもある。『そういう風にしてなかったら、なってなかったかもしれない』みたいなプラスの側面もあったりして」と、この言葉に含まれる複数の意味合いを教えてくれました。PODCAST | 川田十夢×諭吉佳作/men%3Ciframe%20src%3D%22https%3A%2F%2Fplayer.sonicbowl.cloud%2Fepisode%2Ff4a85f15-cb65-4426-bacd-3fc0cca7b61e%2F%22%20allow%3D%22autoplay%3B%20clipboard-write%3B%20encrypted-media%3B%20fullscreen%3B%20picture-in-picture%22%20height%3D%22240%22%20width%3D%22100%25%22%20style%3D%22border%3A0%22%3E%3C%2Fiframe%3E