2月14日(金)は、「THEATRE for ALL」「PARCO」「LUMINE」など、さまざまなクリエイティブディレクション/アートディレクションを手がけるグラフィックデザイナー・いすたえこさんが登場。デザイナーとしてのキャリアを深掘りしました。▼目次会社員時代に「オールジャンル」を体験番組ナビゲーター・川田十夢さんは、いすさんを「本当に売れっ子。毎日が締め切りという印象」と表現。「僕もいくつかのプロジェクトでお世話になってまして。『文明単位のラブソング』(小林幸子、鎮座DOPENESS、蓮沼執太、川田十夢名義でリリース)というシングルのデザインや、文化庁のプロジェクトでご一緒したり」と紹介しました。%3Ciframe%20width%3D%22704%22%20height%3D%22396%22%20src%3D%22https%3A%2F%2Fwww.youtube.com%2Fembed%2Fzui_uHWZkaw%3Fsi%3D_OAJIRM6Vxuga0nB%22%20title%3D%22YouTube%20video%20player%22%20frameborder%3D%220%22%20allow%3D%22accelerometer%3B%20autoplay%3B%20clipboard-write%3B%20encrypted-media%3B%20gyroscope%3B%20picture-in-picture%3B%20web-share%22%20referrerpolicy%3D%22strict-origin-when-cross-origin%22%20allowfullscreen%3D%22%22%3E%3C%2Fiframe%3Eいすさんのキャリアについて、「学生のときからデザインとかグラフィックが好きな人だったんですか?」と聞くと、「(出身が)北海道の大学で、美大とかじゃないんです。東海大学のデザイン学科だった」といういすさんは当時「本屋さんも少ない」環境だったといい「すごいストイックに、買った本をひたすら見る、みたいな感じが多かった」と振り返ります。就職活動では、「北海道なので、札幌にデザインの会社があるからそういうところに行けたらいいなと思ってた」中で、「札幌が全くなくて、(地元の)旭川もなくて。そうしたら先輩が行ってる就職先に推薦枠みたいものがあって。そこに入って東京に出てきたという感じですね」といすさん。就職した会社は店頭でのPOPや、冊子など「結構幅広く」手がける会社で、「みんなが親戚みたいな」仲の良さがあり楽しかったとのこと。「次の会社は広告のプロダクション」だったといすさん。前職での「情報をぎゅうぎゅうに詰めたりすることが大事だったりした」ところから、「急にコピー1個だけみたいな世界に行って」と振り返り、さらにその次は「ファッションの会社に入って、また全然違うんですよ。今度はロゴしかない世界」とのことで、キャリアを通して「そういう意味ではオールジャンルを体験しましたね」と語ります。デザイナーとして手応えを感じたのは?その後「フリーランスになったときも、ボストークっていう、(伊藤)ガビンさんが上にいて、社長の乾(義和)さんという人がいる会社に電話番で入ったんです」と独立初期を振り返ります。そういった一連のキャリアについて聞き、「今や本当にいろんな仕事も頼まれちゃうけど、そういうもまれた時期があったわけですよね」と印象を語った川田さん。「この職業でいける」と手応えを感じたお仕事はありますかと質問すると、「口ロロ(クチロロ。三浦康嗣、村田シゲ、いとうせいこうが参加する音楽ユニット)の一連」といすさん。「最初は、いとうせいこうさんがガビンさんに『何かライブ演出やってみない?』みたいな、急にやったことないことを振ってくれて、それでボストークにいた仲間たち総出でライブ演出をやった」、さらに「その流れでCDジャケットをやらせてもらって、そのCDが結構評価されたりして、賞も取らせてもらったり」という過程で、「人生変わった感じがすごいしました」とのこと。TOKYO TDC 公式サイトよりさらに川田さんは「いすさんはすごく個性的なデザインとかをするのに、ちゃんとコミュニケーション能力がある。ちゃんと相手の要望を聞いてくれるじゃないですか。それはなんでなんだろうと思ったけど、いろいろ経験があったわけですね」と語り、いすさんは「常に毎回スタートラインに立たされるというか、そこで全く歯が立たない、みたいなことが毎回あったので、とにかくそこでプライドで意地張ってると誰も教えてくれない。とにかく低く低く、というのが身に付いちゃってるところはあります」といいます。いすさんが考える「すわりのいいデザイン」は?この日の放送のメッセージテーマ「すわりのいいデザイン」にちなみ、いすさんが考える「すわりのいいデザイン」についても聞くと、いすさんからは北海道を拠点にさまざまなお菓子ブランドを手がける六花亭が挙がりました。「(北海道にいて)身近にあるから見慣れてて好きっていうのもあったんですけど、大人になって、デザイナーになればなるほど、花柄であったり他のパッケージの(要素の)ちょうどいい感じ、あの佇まいは、人気がずっと続いてるしすごい」とのこと。%3Cblockquote%20class%3D%22twitter-tweet%22%3E%3Cp%20lang%3D%22ja%22%20dir%3D%22ltr%22%3E%3Ca%20href%3D%22https%3A%2F%2Ftwitter.com%2Fhashtag%2F%25E5%2585%25AD%25E8%258A%25B1%25E3%2581%25AE%25E6%25A3%25AE%3Fsrc%3Dhash%26amp%3Bref_src%3Dtwsrc%255Etfw%22%3E%23%E5%85%AD%E8%8A%B1%E3%81%AE%E6%A3%AE%3C%2Fa%3E%20%E3%81%A7%E3%81%AF%E3%80%81%E8%8A%B1%E6%9F%84%E5%8C%85%E8%A3%85%E7%B4%99%E3%81%AE%E4%B8%AD%E5%A4%AE%E3%82%92%E9%A3%BE%E3%82%8B%3Cbr%3E%E3%80%8C%E3%81%AF%E3%81%BE%E3%81%AA%E3%81%97%E3%80%8D%20%E3%81%8C%E8%A6%8B%E9%A0%83%E3%82%92%E8%BF%8E%E3%81%88%E3%81%BE%E3%81%97%E3%81%9F%E3%80%82%3Cbr%3E%E5%8C%97%E6%B5%B7%E9%81%93%E3%82%92%E4%BB%A3%E8%A1%A8%E3%81%99%E3%82%8B%E8%8A%B1%E3%81%A7%E3%81%82%E3%82%8A%E3%80%8C%E3%81%AF%E3%81%BE%E3%81%AA%E3%81%99%E3%80%8D%E3%81%A8%E3%82%82%E5%91%BC%E3%81%B3%E3%81%BE%E3%81%99%E3%81%8C%E3%80%81%E5%8C%85%E8%A3%85%E7%B4%99%E3%82%92%E3%83%87%E3%82%B6%E3%82%A4%E3%83%B3%E3%81%97%E3%81%9F%20%3Ca%20href%3D%22https%3A%2F%2Ftwitter.com%2Fhashtag%2F%25E5%259D%2582%25E6%259C%25AC%25E7%259B%25B4%25E8%25A1%258C%3Fsrc%3Dhash%26amp%3Bref_src%3Dtwsrc%255Etfw%22%3E%23%E5%9D%82%E6%9C%AC%E7%9B%B4%E8%A1%8C%3C%2Fa%3E%20%E7%94%BB%E4%BC%AF%E3%81%AF%E3%80%81%E5%AE%9F%E3%81%AE%E5%BD%A2%E3%82%92%E3%81%BF%E3%82%8C%E3%81%B0%E9%95%B7%E3%81%84%E8%8C%84%E5%AD%90%E3%82%92%E9%80%A3%E6%83%B3%E3%81%99%E3%82%8B%E4%BA%BA%E3%81%AF%E3%81%84%E3%81%AA%E3%81%84%E3%81%A0%E3%82%8D%E3%81%86%E3%81%A8%E3%80%82%3Cbr%3E%E7%A7%81%E3%81%A9%E3%82%82%E3%81%A7%E3%81%AE%E5%91%BC%E7%A7%B0%E3%81%AF%E3%80%81%E3%81%9D%E3%82%8C%E3%81%AB%E3%81%A1%E3%81%AA%E3%81%BF%E3%81%BE%E3%81%99%E3%80%82%3Ca%20href%3D%22https%3A%2F%2Ft.co%2F4ALRy3wbFt%22%3Ehttps%3A%2F%2Ft.co%2F4ALRy3wbFt%3C%2Fa%3E%20%3Ca%20href%3D%22https%3A%2F%2Ft.co%2FfrLNDYHIGK%22%3Epic.twitter.com%2FfrLNDYHIGK%3C%2Fa%3E%3C%2Fp%3E%26mdash%3B%20%E5%85%AD%E8%8A%B1%E4%BA%AD%E5%85%AC%E5%BC%8F%20(%40rokkatei)%20%3Ca%20href%3D%22https%3A%2F%2Ftwitter.com%2Frokkatei%2Fstatus%2F1544886658352713728%3Fref_src%3Dtwsrc%255Etfw%22%3EJuly%207%2C%202022%3C%2Fa%3E%3C%2Fblockquote%3E%20%3Cscript%20async%20src%3D%22https%3A%2F%2Fplatform.twitter.com%2Fwidgets.js%22%20charset%3D%22utf-8%22%3E%3C%2Fscript%3Eさらにデザインの原体験として、デザイナー・田中一光さんの作品が「すごい好きだった」こと、「好きすぎて」足を運んだ展覧会で、「見様見真似の“田中一光みたいなデザイン”のもの」を見せたところ優しく見てくれたというエピソードも。また「この仕事をされる前から知ってた人と仕事した(事例)って何かあります?」と川田さんが聞くと、「THE YELLOW MONKEYのお仕事をしたときがあって」といすさん。今でも仲間達で「あれはすごかったね、みたいな感じ。(バンドとして)復活するときのアートディレクションみたいなのをやらせていただいて、それは情報が漏れちゃいけないとかそういうのもあって小さい会社でやろうというのがあったんだと思うんですけど、ガビンさんに声がかかって」「皆さんがもう本当にロックスターすぎて、私が北海道にいたときにテレビで見ていた人たちだ!と思って衝撃でした。」と振り返ります。「そういう時いすさんは萎縮しないタイプ?」と川田さんが聞くと「仮面をかぶるタイプというか、そういう時は役割に徹するんですよね。(萎縮しているのを)出されても、相手も困ると思うので」。「一回スイッチいれてやるしかないみたいな」とプロとしてのスタンスを語りました。自身を切り取った一言は「NNNNY」いすさんが自身を切り取った言葉は「NNNNY」。これは「プログラマー、編集者、イラストレーター、みんなで作っていこうと始めたプロジェクト」という、自身が所属するユニット名。「これは(読みは)『ニューニューニューニューニューヨーク』。ニューヨークはヨークのニュー、それよりもっとニューなニューヨーク、みたいな」意味があるといい、「目指すところはそこというのをすごい考えてやっている」と由来を語りました。選んだフォントは「見出ゴMB31」。見出しゴシックについては、いすさんが2社目に所属していた会社の「私を育ててくれた恩師」のデザイナーの方が「見出しゴシックで美しく決める。そういうグラフィックをすごい作っていた。私もその影響をもろに受けて、結構自分の作品でも見出しゴシック使ってることがめっちゃ多いんです」とのこと。「主張もすごくあるわけじゃないけど、綺麗に決まるところがある」と、フォントへの印象を語りました。PODCAST | 川田十夢×いすたえこ%3Ciframe%20src%3D%22https%3A%2F%2Fplayer.sonicbowl.cloud%2Fepisode%2F746a481e-29ae-4d63-b887-502933321b26%2F%22%20allow%3D%22autoplay%3B%20clipboard-write%3B%20encrypted-media%3B%20fullscreen%3B%20picture-in-picture%22%20height%3D%22240%22%20width%3D%22100%25%22%20style%3D%22border%3A0%22%3E%3C%2Fiframe%3E