6月13日(金)は、スタジオミュージシャン/俳優の西野恵未さんが登場。Netflix『新幹線大爆破』など俳優としての出演作の裏話も交えながら、スタジオミュージシャンとしての活動のみならず、自身名義の曲のリリース、俳優業への進出と、活動の幅を広げ続ける西野さんのキャリアを掘り下げました。▼目次『新幹線大爆破』樋口真嗣監督からの言葉『新幹線大爆破』では、JR東日本新幹線運輸車両部マネージャー・山本由紀乃役を演じた西野さん。その役柄について「車両の知識が全て入っている人。(乗客や乗員の救助の)作戦の危機に駆けつけて、新たな作戦を提示するというマネージャーの役」と説明。 番組ナビゲーター・川田十夢さんは「すごく仕事できるだろうなっていう役。『この人できる人だな』と観ている人誰もが思うような」と西野さんの演技を表現。さらに川田さんは、この作品を手がけた樋口真嗣監督からどんなアドバイスがあったかと質問。 西野さんには、この作品の衣装合わせ時「長編作品は生まれて初めてで、ドラマ1本の経験しかなかった」という中、樋口監督から「緊張されるとは思うんですけれども、役者さんのプロの方が皆さんいらっしゃるので、あなたはちょっと違った呼ばれ方というか、いい意味で役者さんとしては呼んでいない。だからこそ楽しんでください」という言葉があったそう。「言ってくださったときに、すごく羽が広がった感じがして」、「お芝居に関しては知識もないですし、何か私が頑張ったところでできることって限られる。わからないからこそ、もう、私が生きてきた全てを使ってやろう」という気持ちになった一言だったそうです。役柄の参考は「病院の先生」前述の通り「すごく仕事できるだろうなっていう役」と、西野さんによる山本由紀乃役の演技を評した川田さん。「どうしたらあんな雰囲気になるんだろうなって本当思うんです」と改めてその演技について言及。 すると、その演技のリファレンスとして西野さんが挙げたのは、「私の首におできができちゃったときに手術してくれた病院の先生」。「セリフを言っていたらその先生の顔が浮かんできて、皮膚に別にできものはないけど行ってみよう、みたいな感じで(病院に)会いに行って。経過を見せるふりをしながら」とのこと。 『作りたい女と食べたい女』抜擢はライブでの姿!?西野さんの俳優としてのデビュー作は、2022年にシーズン1が放送されたNHKのドラマ『作りたい女と食べたい女』。主人公・野本ユキが料理を「作る」ことが好きな一方、西野さんは、料理を「食べる」ことが好きな役柄・春日十々子を演じました。 こちらの作品は原作の漫画があったため「漫画を読み込んで、そこからもう想像ですよね。『この人だったらどうやって歩くんだろう、癖は何だろう』みたいな感じで。初めてのお芝居だったので、チームの皆さんと一緒に考えながら作らせてもらったという感じでした」と振り返る西野さん。 「ドラマに出てきたときに『この人誰なんだろう』って思われちゃうと、よくないと思って。もう完全になりきる状態で出て、『あ、春日さんだ』ってみんなに思ってもらえたらお話の内容が入ってくるのかなと、もう完コピを頑張りました」と役作りの舞台裏を明かしました。 この作品の出演前、すでにスタジオミュージシャンとしてのキャリアがあった西野さん。俳優としての抜擢のきっかけは、ミュージシャンとして出演していた東京・新代田のライブハウス「FEVER」でのあっこゴリラさんのライブだったそう。 ライブに「脚本家の山田由梨ちゃんと、プロデューサーの大塚(安希)さんが完全プライベートで遊びに来ていて」、「春日さんの役をそろそろ決めなきゃいけないというタイミングで、ステージにいる私を見て」声をかけられたといいます。 その時の西野さんは「へそ出しだし、金髪だし、めっちゃ踊ってるし」という様子だったそうですが、「それを見て2人は『あっ、春日さん役の人いた』って思ったらしくて、お声掛けをしてくださって、そこからオーディションという形で皆さんにお会いしてという過程があるんです」とその経緯を教えてくれました。 自身名義の曲は「出さなそうな」ものをリリース西野さんは、スタジオミュージシャンとして数々のアーティストの活動をサポートする一方で、近年では自身名義でも楽曲を発表。放送では2023年リリースの西野さんの楽曲「O」もオンエアしました。 %3Ciframe%20width%3D%221280%22%20height%3D%22720%22%20src%3D%22https%3A%2F%2Fwww.youtube.com%2Fembed%2FkXQl5gvZ_y8%22%20frameborder%3D%220%22%20allow%3D%22accelerometer%3B%20autoplay%3B%20encrypted-media%3B%20gyroscope%3B%20picture-in-picture%22%20allowfullscreen%3E%3C%2Fiframe%3E 川田さんは西野さんの楽曲について「曲ごとに全然違う印象で捉えどころがなくて、それは意識的なんでしょうか?演奏はご自身であえてしない?」と質問。 西野さんは俳優として「名前を出して、自分を前に出す」仕事をしたことで、「曲を書いている自分と、(スタジオミュージシャンとして)伴奏している自分って、同じエンジンじゃ走れない」と気付いたそう。「これはもう新しい車を買わなければ、というような、全く違ったものを作る必要がある」と思ったのだそうです。 作曲については音楽学校での経験がある一方で、自身名義の楽曲の編曲については、「自分が割と(スタジオミュージシャンとしては)生演奏系、編曲の仕事をしていてもストリングスの編曲とか、そういうものが多かったので、自分で出すのなら『出さなそうなやつ』をやりたいなと思って」と、アレンジャーの方にお任せしたそうです。 「消化できてないこと」をやる放送では、クラシックバレエを行うことで集中力の切り替えがうまくできるようになったことなどもトーク。バレエは「子供の頃からのやりたかったことで、消化できてないことを最近やっている」中の一つだそう。 ほかには、学生時代にやりたかったものの、「ピアノの試験とかが忙しくて」できなかった留学を体験したというエピソードも。「昨年9月に、オックスフォードの語学学校に2週間だけ行って、17歳の子と同じクラスで授業を受けたりして、めっちゃ楽しくて」、「新しい活動をするたびに、いろんな面が見える、視点が増えていく」と語りました。 自身を切り取った言葉は「混沌」「Morisawa Fonts ROAD TO INNOVATION」では、ゲストに「自分自身の考えを自ら切り取る言葉」を訊ね、その言葉を、ゲストお気に入りのフォントとともに紹介しています。 「私自身を言葉で切り取るとなると、もうこの一言」と西野さんが挙げた言葉は「混沌」。フォントは「名前が可愛かったので」と、「キャピーN+」をセレクト。「私の中には本当にいろんなことがぐちゃってあるんですよね。でもそれを整理しようとはしない。それとそれ(のさまざまな要素)が合わさって、さらに私と誰か(他の)人が合わさったときに新しいものが生まれたりするのが楽しくて」「漂っている感じが私自身なのかもと思って、それを言葉にするとなると、いい意味で混沌」と言葉に込めた意味合いを表現しました。 PODCAST | 川田十夢×西野恵未本記事の放送回をディレクターズカットでお聴きいただけます。%3Ciframe%20style%3D%22border-radius%3A12px%22%20src%3D%22https%3A%2F%2Fopen.spotify.com%2Fembed%2Fepisode%2F4Qn1uBoLFfT0wVodUAZWtn%3Futm_source%3Dgenerator%22%20width%3D%22100%25%22%20height%3D%22352%22%20frameborder%3D%220%22%20allowfullscreen%3D%22%22%20allow%3D%22autoplay%3B%20clipboard-write%3B%20encrypted-media%3B%20fullscreen%3B%20picture-in-picture%22%20loading%3D%22lazy%22%3E%3C%2Fiframe%3E