ラジオは「青臭い心でやっています」番組ナビゲーターの川田十夢さんは、投資家の顔を持ちながらレギュラーのラジオ番組も持つ田中さんについて、ラジオで伝えたいことは何かとまず質問。「僕が身につけてきたものの中から、便利そうなものをお届けする」と田中さん。その理由としては「芸能人、スポーツ選手、アーティストでもないので、一般人がただ自分の身の回りの話をしてもあまり面白くない。最初はお役立ち情報から入っていかないと、誰も聴いてくれないだろうというところから入っている」と内容とその意図を説明。さらにラジオの魅力としては「一対一のコミュニケーションだし、“加工食品”じゃないものだなという」ことを挙げ、「『喋っていることが、ゆくゆくは誰か1人に届け』みたいな感じで、その人の人生で『明るい勇気をもらえて、後押ししてもらえて、応援してもらえて』のようなことが1人にでも伝わればいいなという青臭い心でやっています」とのこと。田中さんの番組を聴取した川田さんも、その点を感じているそうで「田中さんは日本人総じて考えると成功者の方の人だけど、その成功をみんなに言いたいというよりは、それをハックして、一つの原理として皆さんにおすそ分けしているようなニュアンスを感じますね」と続けます。しかし田中さんは自身を「本当に凡人」「みんなが落ちる落とし穴全部落っこちた」と表現。一方「観察力だけはまあまあある」ため「こういうところで落ちる」ということや「失敗する人の気持ち」が分かるといいます。そのため、『こうやってやったら、もうちょっとショートカットできたんだよな』というのをいっぱい貯めてあって」「あらゆる分野で、次は落とし穴に落ちないようにこうやっていこうというのをだいぶ学んだので、それを確かに一つずつお伝えしている感じかもしれないです」と、ラジオで伝える内容についてその背景を教えてくれました。さらに今回の放送では、財務諸表を見てJ-WAVEに感じた印象、所感についてのトークも。「この中でもっと頑張りたい」リーマンショックもあったゴールドマン・サックス時代前述の「落とし穴」について、川田さんは、田中さんが53回の面接を経てゴールドマン・サックスに入社した点に触れます。「どうしても、その時は肩書きとお金を一番短い時間で手に入れなければいけない、というのがあった」と田中さん。20年前、スタートアップ企業を経営していた田中さんは「学生起業」で「全然誰にも相手にされなくて、早く一番の会社のバッジみたいなものと、圧倒的なお金みたいなのがないと、誰にも相手してもらえない」と感じ、ゴールドマン・サックスを目指したそう。しかし入社後「みんないい思いをして日々の給料はどんどん増えるから」と言われ散財した途端、「(リーマン)ショックが起こっちゃって。給料はなくなるし、ボーナスも0になるしで、一番いいとこは見ないで終わっちゃいました」とのこと。続く川田さんの質問は「でも、そこでずっと耐えてゴールドマンサックスに居続けたわけじゃないですか。なんで踏ん張れたんですか」という点。一つは「もうしがみつくしかなかった」と田中さん。「その世界では(当時)すごく景気が悪かったので、もうこの大きな船に掴まっていないと、放り出されたら何もできないんじゃないか」とのこと。もう一つは、肩書きとお金を手に入れたらスタートアップ企業に戻ろうとしていたという田中さんが「会社の中でやっていた仕事が、毎回違ういろんな投資案件、いろんな会社に投資したりするような仕事だったので、それをやっているうちに、『これ、スタートアップ一回ずつやってる感じだな』とちょっと満たされ始めてきて」という点。「この会社の中にいながらプチ仮想起業みたいことができるんだったら、この中でもっと頑張りたいなというのがあって頑張った」と振り返ります。AR活用の可能性を考えるトーク後半では、テクノロジーにまつわるさまざまなキーワードについてトーク。まずはARについて。「ARはもう終わりましたかね?」と訊ねる川田さんに「そんなことないんじゃないですか。すごく可能性があると思います。ポケモン(ポケットモンスター)が一大ムーブメントを作って、レポートを前見ましたけど(ARの市場規模)80兆円を向こう5年で目指しているということはあります」と田中さん。「エンターテインメントという観点だと、例えばライブ会場でもキャパシティがあるからそれ(会場のキャパシティ)以上入れない。(そのような時に)映画館でARグラスをかけたらライブ会場にさもいるかのように使うことができるじゃないですか」とし、そのほかにも「パイロットだとか、医療現場だとかでもすごく使えるとは思うのでめちゃくちゃ可能性は感じていて」と語り、「今は単に、重い・高いということ」が解決していないだけで、その解決は時間の問題ではとのこと。Web3.0の展望は?続いてはWeb3.0について。「Web3.0はそんなに浸透しなかったじゃないですか」と切り出した川田さん。一方で「(物とデジタルの)組み合わせを現実で担保しながら、デジタルレイヤーが1個しかないようなことのARを始めていて、これから何か可能性があるような気がしていて」「1作品として物に何か宿る形式の技術は、僕はありだなと思って。どう思います?」と投げかけます。「Web3.0が問題だったのは、やっぱりポンジスキームとか詐欺っぽく使われちゃったのが良くなかったんだと思う」という一方で、田中さんもカルチャーでの活用に同意。「僕もNFTいっぱい持っていて」とのことで、ウイスキーやアナログレコードといったものを「デジタル保存してNFTができると思います」と展望を。「ビットコインのときもあったし、ITバブルのときもあったと思う」こととして「未知のものに触っていく」ことが「怖かった」と思われる時期があったとし、「それがまた一巡すれば、文化を残していくというのがまたちゃんと起こってくるような気がします」と予測しました。自身を切り取った言葉は「Free Flow」「Morisawa Fonts ROAD TO INNOVATION」では、ゲストに「自分自身の考えを自ら切り取る言葉」を訊ね、その言葉を、ゲストお気に入りのフォントとともに紹介しています。自身を切り取った言葉は「Free Flow」。選んだフォントは「Heavy Display PE Beat」です。「英語の意味だともう自由にどこにもはまらない、まさに切り取れって言われても切り取れないような感じ。プロフィールもいろいろありますし、何者かよくわからないという意味ですごくいい言葉だなと思ったのと、日本の文化の中では飲み放題のことフリーフローって言って、僕はすごくお酒好きでこれはいいなと思って」とこの言葉に込めた意味合いを解説しました。PODCAST | 川田十夢×田中渓%3Ciframe%20data-testid%3D%22embed-iframe%22%20style%3D%22border-radius%3A12px%22%20src%3D%22https%3A%2F%2Fopen.spotify.com%2Fembed%2Fepisode%2F3gBdJYSX3i6rVXGPXSxyF6%3Futm_source%3Dgenerator%22%20width%3D%22100%25%22%20height%3D%22352%22%20frameborder%3D%220%22%20allowfullscreen%3D%22%22%20allow%3D%22autoplay%3B%20clipboard-write%3B%20encrypted-media%3B%20fullscreen%3B%20picture-in-picture%22%20loading%3D%22lazy%22%3E%3C%2Fiframe%3E