フォント選びの醍醐味中野さんは、番組ナビゲーター・川田十夢さんとの共著発売前の7月30日(水)に、メディア・コンテンツの研究者でありVTuberでもある岡本健氏との共著『ゾンビ化する社会 生きづらい時代をサバイブする』が発売になったばかり。川田さんがこの点に触れると「そうなんですよ。ゾンビの本を出したばっかりでこの冊子を見てたら、ゾンビにぴったりのフォントがあるんですね」と、ゲストの方にフォントを選んでいただく際にお見せしている『Morisawa Fonts 書体見本帳』についての話題に。「こういうの大好きなんだよね」「1日遊べる」と見本帳を見ながら盛り上がる中野さんの様子に、川田さんも「この本をお渡ししてこんなに興奮している人は初めて」というほど。そこからは、フォント選びの醍醐味について…川田さん:「(フォントは)言語化の一つの矢印になりますよね。」中野さん:「なるなる。こういう、普通は感覚で何となく言うところを言葉で彫刻していく、そんなことが私は好きで、そういうのがうまくいくともうすっごい気持ちいい。」川田さん:「気持ちいいですよね。フォントって不思議で、左脳部分の言語野なんだけど、ちょっとグラフィカルでもあるじゃないですか。その橋渡しで面白いんでしょうね。」中野さん:「そういうことなのか。左(脳)は解像度高いところで意味だけを見るんですけど、右(脳)は全体視をするんですよ。だから、おっしゃる通り形を見たり、文字の繋がり、音声・言語みたいなところも含めて雰囲気で伝えるようなことをするから、両方行ったり来たりする感じが楽しいんだろうな。」と、早速トークが白熱しました。共著をきっかけに話したいことがもっとできた続く話題は中野さん・川田さんの共著『眠れない夜に、言語化の話をしよう』の舞台裏について。中野さんは「川田さんと喋っていると、あまりにも面白すぎてLINEも止まらなくなっちゃったりした。一個のことを話そうとすると、その周りを360度囲むように概念が浮かんできちゃうんですね。その立体的な会話の感じをどうやったら残せるかなというのを二人で喋っていて、もう本を作ってみようかという」と、共著の経緯を明かします。さらには、「これは氷山の一角で、本当は話したかったことがもっといっぱいできちゃった」(中野さん)、「用事が増えちゃいました」(川田さん)と表現するように、これまでの会話を残すのみならず、これから話したいトピックも増えるほどの盛り上がりになったようです。書籍と論文での表現の違い対談パートと、コラムパートで構成される一冊。この点に関連して川田さんは、中野さんの筆致について、中野さんによる文章をかねてから読んできた中で「中野さんって、専門用語を使っても何かポエジーみたいな文章がある。引き締まるというか」「そういう人は科学者としてはいないですよね」という印象を持っていたそう。表現の方法については「理科系の教育の最初」に、一般的に「漂白されるんです」と中野さん。「そのときに私は漂白されきらなくて、(ポエジーな表現が)残っちゃったんですよね。だから私はあまり王道の研究者という感じではないし、ちょっと異端、ちょっとはぐれ者みたいな感じ」と語ります。論文にはそのような表現は「書かないですね」とのことで、川田さんが「自分の本では解放されてるんですかね?」と聞くと、「そうですね。解放しないと多分人に届かないと思っていて。そういうものしか(人の心に)残らないんじゃないかと思っているからあえてというのもあります」と、中野さん自身の執筆業での表現について明かしました。そんな一冊について川田さんは、「多分、出版社はね、意図しない方向だと思います。仕事のライフハックとか、『こうすると生きやすいですよ』というのを求めていたと思うんですけど、僕ら本格派だから、より重たくなることを書いてますね」と振り返り、中野さんも「もうライフハックなんかAIがやってくれるからいいよ!」とのこと。書籍の内容の充実ぶりがうかがえるトークが繰り広げられる中、放送では、川田さんは「極め付けは“家族”の章で…」と書籍の内容を少し明かしつつ、この書籍を「いい本になったと思います」と総括しました。西洋と東洋の“ゾンビ観”の違い放送の後半では、冒頭でも触れた『ゾンビ化する社会 生きづらい時代をサバイブする』に関連するトークも。「ゾンビを丁寧に追っていくと世相が読み解ける」という中野さんに、「それ、思ってたんです」と川田さんも共感したようで、「東洋と西洋のゾンビって描かれ方が違うでしょ」と投げ掛けます。川田さんはソンビについて「何を恐怖として描いてるかということを、ずっと子供の頃から見ながら考えてたんです」といい、西洋のゾンビは自由意志が奪われて体が動かないという恐怖を、日本のゾンビや日本で“刺さった”作品は、社会との断絶を描いていると分析。その発見について「本当にすごいと思う」と中野さん。「西欧社会の幸福度と我々の東洋人の感じる幸福度の違いを研究した研究者たちがいるんですよ。西洋人たちは何に幸福度を感じるかというと、自分のアチーブメント。目標を達成したとか、何を自分の力で成し遂げたとか。(一方で)日本は誰かに必要とされてる度合い」と、ゾンビ観と幸福感の関連性について解説。『ゾンビ化する社会 生きづらい時代をサバイブする』と『眠れない夜に、言語化の話をしよう』の発売が近かったことも踏まえ、「出版イベントとしてやりますか?三者で話しますかね」(川田さん)と、ここでも話が盛り上がることとなりました。自身を切り取った言葉は「眠らない魔女」「Morisawa Fonts ROAD TO INNOVATION」では、ゲストに「自分自身の考えを自ら切り取る言葉」を訊ね、その言葉を、ゲストお気に入りのフォントとともに紹介しています。中野さんが自身を切り取った言葉は「眠らない魔女」。その言葉の背景としては「眠れる森の美女をもじって」「3時間で目覚めちゃうから」とのこと。フォントは「怪しいやつがいいかなと思ったんだけど…」と悩みつつ、「静かな月夜のことです…みたいな。オールドジャパニーズウイスキーという感じ。このキラキラ感のある、レトロな感じにしましょうか」と「グロウText」をセレクトしました。PODCAST | 川田十夢×中野信子本放送をディレクターズカットでお聴きいただけます。%3Ciframe%20data-testid%3D%22embed-iframe%22%20style%3D%22border-radius%3A12px%22%20src%3D%22https%3A%2F%2Fopen.spotify.com%2Fembed%2Fepisode%2F1Xx5SuBzIt69TbdToehb7c%3Futm_source%3Dgenerator%22%20width%3D%22100%25%22%20height%3D%22352%22%20frameborder%3D%220%22%20allowfullscreen%3D%22%22%20allow%3D%22autoplay%3B%20clipboard-write%3B%20encrypted-media%3B%20fullscreen%3B%20picture-in-picture%22%20loading%3D%22lazy%22%3E%3C%2Fiframe%3E