映画のグラフィックへの関わり『万引き家族』や『パターソン』など、邦画、洋画を問わずヒット作品のポスターやパンフレットのデザインを手がける大島さん。直近の作品では映画『秒速5センチメートル』のパンフレットも担当されました。番組ナビゲーター・川田十夢さんは、大島さんが映画作品に関わるようになった背景について質問。すると「もともとは(映画)制作の方を目指していたので、そこで思いっきり挫折してしまって」と大島さん。「出身が美大のデザイン科だった。デザイン科の中に映像学科があってそこで映画を学んでいたんですけど、映画はめちゃめちゃ好きで」といいます。年間で関わる案件数を聞くと、「映画は、一年パンフレットでやったものをSNSでまとめて『こんなのやりました』とやる(アップする)ので、(それを数えると)パンフレットの数だと15本ぐらいですね」とのこと。案件の割合は「映画が半分で、書籍や美術展などが半分」という形。ご自身のInstagram | @ideaoshima洋画と邦画 パンフレットを手がけるにあたっての違い川田さんは大島さんの仕事の進め方についても深掘り。「知らない映画監督の映画パンフでお願いしますって言われたら、何から始めます?」と聞くと…「洋画の場合は作品があるので、まず試写などで観て...」と大島さん。「もし自分としては作品にはまらなくても、この映画だったらグラフィック、パンフレットで工夫できるというものがあるんですよ。むしろ面白い作品ほど、結構難しくなっちゃうという印象があります」と語ります。一方邦画の場合は「クランクイン前に依頼があります。映画の撮影中に少し時間をもらって、ポスターの特写と言うんですけど、それを撮影するケースがある」といい、その場合は「台本と、役者さんがこういう人出ますというもの(情報)だけを頼る感じです」と、それぞれの進め方の違いを説明。この場合は「それまでの作品で観たことある人(監督)が来たりすると、なんとなくテイストというかヒントはあるので、そこからという感じもあります」と、監督の作風もヒントにしているそうです。「アノニマスでいたい」が「大島さんっぽいね」と言われるスタジオには川田さん私物の、大島さんが手がけた映画作品のパンフレットが。それを見ながら、「個性的」でありながら「個性を滅してる」、しかし「どう見ても大島さんの仕事とわかる」と川田さんが評する大島さんのバランス感覚についてトーク。この感覚については「僕としてはアノニマスな存在でいたいというのはすごくあるんですけど、そうは言っても一人の人間がやっているので、他の人が見たときに『なんか大島さんっぽいね』って言われるケースが結構ある。やっぱり何らかあるんでしょうね。一生懸命隠そうとしているんですけど、決定的なところで見えちゃってるんでしょうね(笑)」と大島さん。その作風について川田さんは「新人だとちょっと“爪痕残す”とかしちゃいがちだけど、大島さんはそういうことじゃないんですよ。すごく細かな仕事をされているんだけど、奇をてらってないんです。奇をてらってるわけじゃないんだけど、結果的にユニークなものになっている。その塩梅がどうなっているんだろうなと思いますね」と語ります。これに対し大島さんは「それは多分、やみくもに奇抜なものを作ろうというのではなく、その映画の中に出てくるものとか、その映画のムードとか、そういうものから想起して、こういう仕様がよかろうと結構真面目に考えている」からと明かしました。音楽の分野ではKIRINJI作品を手がける放送内ではKIRINJIの楽曲『ルームダンサー feat. 小田朋美』もオンエア。音楽作品のジャケットに関する仕事は「多くない」という大島さんですが、KIRINJIについては「バンド編成になってからずっと、もう10年ぐらいやってますね」と関係は長年にわたるよう。%3Ciframe%20data-testid%3D%22embed-iframe%22%20style%3D%22border-radius%3A12px%22%20src%3D%22https%3A%2F%2Fopen.spotify.com%2Fembed%2Ftrack%2F6C2GPMEVwzQW9x3DFk6uUv%3Futm_source%3Dgenerator%22%20width%3D%22100%25%22%20height%3D%22352%22%20frameBorder%3D%220%22%20allowfullscreen%3D%22%22%20allow%3D%22autoplay%3B%20clipboard-write%3B%20encrypted-media%3B%20fullscreen%3B%20picture-in-picture%22%20loading%3D%22lazy%22%3E%3C%2Fiframe%3E川田さんが「KIRINJIの曲を聴いた後にデザインするんですか?」と、音楽作品の場合の仕事の進め方を聞くと、「そうですね、同時ぐらいですかね。(堀込)高樹さんからこういうイメージ、というのを最近はいただきます。」というのも、「最初のうちは全然イメージをいただけなくて」と明かした大島さん。「ちょっとヒントくださいよ、と言うと、音楽的なヒントしかくれなくて。それは一方ですごい面白かったですね」と初期を振り返りました。自身の仕事観を語るデザイナー歴は25年だという大島さん。「ご自身の手癖みたいなものはありますか?」と川田さんが聞くと「多分手癖はあるでしょう」とのこと。「フォントはいろんなものを使います。欧文書体に関しては色々使いたい派なので、その都度新しいフォントを買うみたいな感じになっています」。続いて川田さんの「過去に作ったものをクライアントが気に入っていて、同じことをお願いされることもあるじゃないですか。そういう時ってどうします?ちょっとずらします?」という質問には、「ずらしますね。あとそれが一番嫌かも」と大島さん。「『これ俺じゃないじゃん』というものを振ってくれた方が、相手がめちゃめちゃ信頼してくれているんだと思うんです。だからその信頼には応えなきゃなと思って燃えるんですよ。そっちの方が嬉しいですね」と明かすなど、自身の仕事観について明かしてくれました。生成AIの活用法についてのトークも。「意外と自然に使ってるんですよね」と大島さん。「例えば映画で“コマ抜き”って言って本編から画像を抜くんですけど、その画像がすごく小さくて。最近だと4Kとかで元の映像のソースは大きいんですけど、画像を抜き出してポスターにするには非常に解像度が低いんです。そういう時に、AI技術を使った拡大ツールは便利に使っています」といい、「基本的には元のソースが変わらないというのが、AIの使い方としては僕のストッパー。そこまででしか使ってないですね」とのこと。自身を切り取った一言は「誠実でありたい…」「Morisawa Fonts ROAD TO INNOVATION」では、ゲストに「自分自身の考えを自ら切り取る言葉」を訊ね、その言葉を、ゲストお気に入りのフォントとともに紹介しています。大島さんの言葉は「誠実でありたい…」。選んだフォントは、漢字が「リュウミン」、ひらがなが「リュウミン オールドがな+」。「キャッチコピーで僕がよく使うのがこの組みなんですよ」と明かしました。PODCAST | 川田十夢×大島依提亜本放送をディレクターズカットでお聴きいただけます。%3Ciframe%20data-testid%3D%22embed-iframe%22%20style%3D%22border-radius%3A12px%22%20src%3D%22https%3A%2F%2Fopen.spotify.com%2Fembed%2Fepisode%2F6pD38wSpD3h7SttT5BW4Q5%3Futm_source%3Dgenerator%22%20width%3D%22100%25%22%20height%3D%22352%22%20frameBorder%3D%220%22%20allowfullscreen%3D%22%22%20allow%3D%22autoplay%3B%20clipboard-write%3B%20encrypted-media%3B%20fullscreen%3B%20picture-in-picture%22%20loading%3D%22lazy%22%3E%3C%2Fiframe%3E