「喋れるし、書ける人」のルーツは?番組ナビゲーター・川田十夢さんは能町さんと初共演ですが、著作を「ずっと読んでいて」、その文章を通して「読む時間を預けられる人だなという印象がすごくあります」と語ります。そこで「もともと文章を書くのは好きだったんですか?」と質問。すると「好きでした。本を読むより書く方が好きなぐらいよく書いていましたね」と能町さん。そんな能町さんについては「喋れるし、書ける人」という印象だと川田さん。「そういう人が本当に少なくて。なんで能町さんは喋れるし書けるんだろうというのがまず疑問にあって。最初に学校のクラスとかで能町さんに光が当たったのって、喋りですか?文章ですか?」と訊ねます。 すると「喋りで当たったことは多分ないです」という一方、文章については「卒業文集みたいなものを作る時に、あまり周りがやりたがらないものを、やりたい人がいなさそうだから勝手にやった。先生の紹介文みたいなものを私がやりたいから書いたり、そういうことはやっていました」とのこと。 では「喋り」については、「そのお喋りがこんなに今(ラジオやテレビへの出演で)ちゃんと流通しているのはどこからなんですか?」と川田さん。 この点について能町さんは、「自分では全然喋りをうまいと思ったことないんですけど、ロフトプラスワンという、昔はもっとアンダーグラウンドなイメージのあったトークスペースがありますけど、あそこに憧れがあって『一回出てみたい』というのを20年近く前に思って、一回(トークイベントに)出てから『人前で喋ってもどうにかなるかな』、となってきました」と振り返りました。喋り言葉と文語表現の難しささらに話題は「喋り言葉と文語表現の難しさ」について。「喋り言葉でご自身のことを話す時と、文章にする時、意識されていることってあります?」と川田さんが聞くと、能町さんは自身が綴る文章について「めちゃくちゃ直す。一発とかは絶対ありえないですね。とんでもない回数直すので仕上げるのは遅いんですけど、やっぱり編集でブラッシュアップしていくものが文章だと思っている」と語る一方、喋りは「一回出ちゃったらもうそこで終わっちゃいますからね」と、その違いを語ります。また文章については「書いている時は脳内で音読もしています。読んでいてリズムのいい文章にしたい。だから私は文体を統一するのもあまり好きじゃなくて、その時によって『〜です』になったり、『〜だ』になったりというのは全然あり得ると思っている」と執筆時のこだわりを明かしました。本州の“デッドエンド”青森を描いた最新刊青森県庁が運営するWebメディア「まるごと青森」での不定期連載をまとめた、1月30日(金)発売の最新刊『デッドエンドで宝探し: あんたは青森のいいとこばっかり見ている』についてもトーク。その中身について「全編青森県に関する内容。今、夏に青森県に避暑と称して住んでいるんですけど、青森県の中で私が行きたいところに行ってレポートするという本。行きたいところというのが観光地は一個もなくて、“隅っこ”の方とか“変な場所”ばっかり行っている。それだけで1冊作らせていただいたという本ですね」と能町さん。ガイドブックに載っていないところを探そうという意識があったわけでもなく「純粋に私が行きたいところを選んでこうなっている」とのことで、「青森に限らず、東京でもよくそういう散歩をしているんですけど、それを青森バージョンでやったら、東京よりディープなことができてしまったという感じです」とのこと。デッドエンドで宝探し: あんたは青森のいいとこばっかり見ている | 能町みね子個性的な内容ながら「県から頂いた仕事」川田さんが驚いたのが、書籍の中に「小屋のグラビア」もあること。「特に小泊の小屋」(川田さん)、「日本海に面した本当に寒い場所なんですけど、最高の景色です。漁師小屋が山ほど並んでいるんです」(能町さん)と、こちらの話題でも盛り上がります。「トタンというか、褪色の感じとか、現代アートですよね」(川田さん)、「本当に現代アートなんです。色とか形とかが全部ちょっと違うんですよ。でも形は大体統一されているから見やすいんですよね」(能町さん)と「小屋」の魅力についてトークがさらに続きました。そんなエッジの効いた書籍の内容ですが、その元となった連載について「信じられないと思うんですけど、もともとは県から頂いた仕事なんです。県庁の方と何か仕事しませんか?って言われて、青森県のいろんなところへ行きたいですって言って、それを連載にしていただいた」と能町さん。自身を切り取った一言は意外な一文字「Morisawa Fonts ROAD TO INNOVATION」では、ゲストに「自分自身の考えを自ら切り取る言葉」を訊ね、その言葉を、ゲストお気に入りのフォントとともに紹介しています。能町さんの一言は漢字一文字で「曽」。「随分昔なんですけど、ある印刷工場に見学に行かせていただいたことがあって。友達と一緒に行って、そこに大量の活字が並んでいたんですよ。ちょっとしたおふざけで『今から何も見ずに、ずらーっと並んでいる活字をポンと選んで、もうこれが人生だってことにしよう』って2人で言って、それで人生を占おう…みたいなことをやったんですよ」といい、その時に出た文字なのだとか。こうして「『曽』が私の人生だってことになったので、今回はこの『曽』でお願いします。久しぶりに思い出しました。これは今日言うべき話だなと思って」という能町さん。フォントは、凸版文久明朝をセレクトしました。PODCAS | 川田十夢×能町みね子本放送をディレクターズカットでお聴きいただけます。%3Ciframe%20data-testid%3D%22embed-iframe%22%20style%3D%22border-radius%3A12px%22%20src%3D%22https%3A%2F%2Fopen.spotify.com%2Fembed%2Fepisode%2F6Py1LP08QAwntSaZJqRwgt%3Futm_source%3Dgenerator%22%20width%3D%22100%25%22%20height%3D%22352%22%20frameBorder%3D%220%22%20allowfullscreen%3D%22%22%20allow%3D%22autoplay%3B%20clipboard-write%3B%20encrypted-media%3B%20fullscreen%3B%20picture-in-picture%22%20loading%3D%22lazy%22%3E%3C%2Fiframe%3E