映画館に足を運ぶだけでなく、配信サービスなどで映画がより身近になった今日このごろ。みなさまは海外の映画を観る時、吹き替えと字幕、どちらで楽しんでいますか?映画の字幕は、もともと専門の職人の手で1文字1文字書かれていました。その独特の字形や職人ごとの個性の差もあいまって、映画を彩るひとつの文化となっていました。現在、手書きの映画字幕を見ることはほとんどなくなりましたが、Morisawa Fontsでは映画字幕の職人によって書かれた文字をフォント化した「シネマレター」を提供しています。本記事では、それ以外にも映画に関連する制作物や映像作品で映画風の演出をしたい際にぴったりのフォントをご紹介します。ぜひご活用ください!▼目次YouTube動画のテロップやMusic Videoにもおすすめ!Morisawa Fontsで提供中のフォントはこちら喜怒哀楽も!情報も!もっと伝わる動画テロップにぴったりな書体シネマレター「シネマレター」は、およそ30年にわたり、映画字幕文字を書き続けている職人の文字をもとに作成されました。映画の字幕は書いた文字から版を起こしフィルムに直接文字を刻みつけていました。その際に版とフィルムがはがれやすいように画線に隙間をあけて文字を書くのが通例でした。スクリーン上で文字が見やすいように独特の骨格で設計されており、画線の両端に筆止めを持たせているのも映画字幕文字の特徴です。「シネマレター」が持つレトロな雰囲気は、映画関係のデザインのみならず、雑誌、広告、チラシのキャッチやコピーから、あたたかみを演出したい本文などに活用することができます。トーキング「トーキング」は映画字幕の文字をより自然な形に近づけた独特の表情をもつ手書き風書体です。ふところはやや広く、ハライとトメが重なる部分をわざとつけるなどの変化を持たせ、語りかけるような素朴で優しい印象に仕上げています。語り言葉や絵本の本文、やわらかい内容のテキストを組む際に効果を発揮します。こちらも字幕やテロップにおすすめ映画のような世界観を表現するフォントとして、昔ながらの手書き風映画字幕フォントをご紹介しましたが、映画の字幕に使われるフォントは手書き風だけではありません。よく使われるものを中心に、字幕に使えるモリサワフォントもご紹介いたします!じゅん新丸ゴ丸ゴシック系のフォントも映画字幕によく使われます。柔らかさと読みやすさを兼ね備え、どんなジャンルの映画にも合わせることができます。フォント選びに迷ったら、ぜひ使ってみてください!新ゴ読みやすい骨格と、しっかりした存在感をもった「新ゴ」も映画の字幕では定番です。特に、見る人にインパクトを与えたい予告編では、太いウエイトの「新ゴ」が使われていることもしばしば。アクション映画など、力強い印象を与えたい作品にぴったりです。おわりに今回は「映画」をテーマとしたご紹介でしたが、YouTube動画のテロップやMusic Videoなどを含めると、映像作品の字幕には、さまざまな種類のフォントが使用されています。Morisawa Fontsではこのほかにも字幕やテロップにおすすめのフォントリストをご紹介しています。作りたいデザインにぴったりなフォントを選んでみてください!▼ 喜怒哀楽も!情報も!もっと伝わる動画テロップにぴったりな書体※記事中の画像はすべてイメージです。