企業や店舗のロゴは、第一印象を決定づける重要な要素です。特にロゴに利用するフォント選びはブランドイメージを大きく左右します。本記事では、ロゴにふさわしいフォント選びのポイントを解説し、商標登録も可能なMorisawa Fontsから5つのフォントをご紹介します。 ロゴ制作にフォントが重要な理由 企業や店舗のロゴにおいて、フォント選びはブランドイメージを左右する重要な要素です。例えば、流れるような筆記体を見たときに高級ブランドを思い出すように、フォントは企業イメージと直結します。 だからこそ、自社の価値観やイメージを的確に表現するフォントを選ぶことが重要です。 ロゴ用のフォントを選ぶポイント フォントにはさまざまな種類があるため、「自社に最適なものをどう選べばよいかわからない」と困ってしまう方も多いでしょう。 そこで、ここでは企業や店舗のロゴに用いる際に知っておきたい、フォント選びのポイントを3つ紹介します。 フォントが与えるイメージを考える まずはロゴを見た人に「どのようなイメージを与えたいか」を検討しましょう。例えば、高級ブランドのロゴにポップな手書きフォントが使われていたら違和感を感じますよね。このように、フォント一つで商品やサービス、企業などに対するイメージが変わります。 以下に、与えたいイメージごとの選び方をまとめましたので、参考にしてみてください。 与えたいイメージ フォントの選び方 信頼性 信頼感や誠実さを演出するために、線が太く、安定感のあるフォントを選ぶ 安心感 丸みを帯びたフォントや柔らかな曲線のフォントを選ぶ 歴史 伝統的な書体やクラシックなデザインのフォントを選ぶ 親しみやすさ 気軽に利用できるイメージを与えるために、カジュアルなデザインのフォントを選ぶ 革新性 幾何学的なフォントや、シャープなデザインのフォントを選ぶ 視認性・可読性 企業や店舗のロゴは看板や広告、Webサイトなど、さまざまな場面で使用されるため、視認性と可読性は非常に重要です。複雑な装飾が多いフォントや細い線で構成されたフォントは、縮小すると潰れてしまい読みにくくなる可能性があります。例えば、小さなアイコンやアプリのボタンに、筆記体のようなフォントを使用すると、デザインとしては美しいかもしれませんが、文字が判別しづらくなってしまいます。また、細い線で描かれた繊細なフォントも、印刷物や低解像度の画面上では線が潰れてしまい、読みづらくなる可能性があるでしょう。 シンプルながらも印象的なフォントを選び、適切なサイズや配置を心がけることが大切です。 商用利用や商標登録商用利用が許可されていないフォントを無断で使用すると著作権侵害となり、法的問題に発展する可能性があります。特に無料のフォントを使う場合、商用利用できない可能性があるため注意が必要です。利用規約を事前に確認し、不明な点があれば、フォントの提供元に問い合わせるようにしましょう。 また、企業ロゴの場合は商標登録が求められるケースも多く、商標登録についても明確に許可されているフォントを選ぶことが重要です。Morisawa Fontsのフォントは、商用利用・商標登録のいずれも許諾されています。安心してデザインにお役立てください。 企業や店舗のロゴにおすすめのフォント5選 企業や店舗のロゴには、商用利用できることが前提で、なおかつ印象的で独自性の高いものが大切です。 ここでは商用利用や商標登録が可能で、さらに企業や店舗のロゴにぴったりなモリサワのフォントを5つ紹介します。 太ゴB101 太ゴB101は視認性が高く、どのようなサイズでも読みやすいのが特徴のフォントです。力強さと安定感を兼ね備えた書体であるため、信頼性や安心感を表現したい場合におすすめです。特に、伝統的なイメージや堅実さをアピールしたい企業や、幅広い年齢層をターゲットとするサービスに適しています。 汎用性の高さから、さまざまな業種のロゴデザインに活用されています。オーソドックスなゴシック体だからこそ、どのようなデザインにも合わせやすく、長く愛されるロゴを作成できるでしょう。 太ゴB101について詳しくはこちら きざはし金陵 「きざはし金陵」は、中国の伝統的な書体「金陵」と東京築地活版製造所の「きざはし」を組み合わせた美しい明朝体フォントです。洗練された印象と風格を持ち、高級感や歴史を表現したい場合のロゴに最適です。 上品な佇まいの字体で、和のテイストを取り入れたデザインや、落ち着きのある雰囲気を演出したい場合にもおすすめです。例えば、老舗企業や伝統工芸品店、高級料亭などのロゴにマッチします。読みやすさも兼ね備えているため、幅広い年齢層への訴求も可能です。 きざはし金陵について詳しくはこちら Clarimo UD PE「Clarimo UD PE」はシンプルで汎用性の高いサンセリフ書体です。可読性を重視したデザインで、どのようなサイズや媒体でも見やすく、ロゴの視認性を高められます。また、クセのない書体であるため、幅広い層に受け入れられるでしょう。 特に、現代的で洗練されたイメージを表現したい企業や、グローバルな展開を視野に入れている企業におすすめです。多言語対応の文字セットを採用しているため、海外向けのウェブサイトや資料でも統一感のあるデザインを実現できます。サンプルに利用しているのは 「Clarimo UD PE」のコンデンス書体、「Clarimo UD PE Condensed」です。コンデンス書体は、限られたスペースにより多くの情報(文字)を、視認性・可読性を損なうことなく表示することを目的につくられた書体です。 Clarimo UD PEについて詳しくはこちら Clarimo UD PE Condensedについて詳しくはこちら 丸フォーク 「丸フォーク」は、洗練された印象と親しみやすさを兼ね備えたフォントです。縦線が太く横線が細いという明朝体の特徴を持ちつつ、角を丸くすることで柔らかな印象を与えます。 親しみやすさと洗練されたイメージを両立させたい企業や店舗におすすめです。画像例のクリニックのほかにも、カフェやアパレルショップ、美容院など、さまざまな年代の顧客層を持つ店舗やサービスのロゴに効果を発揮するでしょう。 丸フォークについて詳しくはこちら BodoniMO Pro 「BodoniMO Pro」は上品で洗練された印象のモダン・ローマン体書体です。高級感やエレガンスを表現したい企業や店舗のロゴにおすすめです。 洗練されたデザインと高い視認性を両立しており、ファッションブランドや美容関連、高級レストランなどのロゴデザインにマッチします。また、BodoniMO Proには通常版に加え、見出しなどに最適な長体フォント「Condensed」も用意されており、用途に合わせて使い分けることができます。 BodoniMO Proについて詳しくはこちら 商標登録可能!企業や店舗のロゴにはMorisawa Fonts企業や店舗のロゴデザインにおいて、フォント選びはブランドイメージを左右する重要な要素です。フォントが持つイメージ、視認性・可読性、そして商用利用の可否を慎重に検討する必要があります。 そこで、まずは既存のフォントからイメージに近いものを選び、ロゴ制作に取り掛かるのがおすすめです。フォントを変えることでデザインのバリエーションは増え、提案やブラッシュアップが容易になります。 今回紹介したフォントは、それぞれ特徴が異なります。伝統的な書体で信頼感を演出したい場合は「太ゴB101」や「きざはし金陵」を、現代的で洗練されたイメージを表現したい場合は「Clarimo UD PE」や「BodoniMO Pro」を、親しみやすさを演出したい場合は「丸フォーク」を検討してみてはいかがでしょうか。